「東日本大震災から10年」の新たな備え。
山形県酒田市と東北地方初の「レスキューホテル」災害協定を締結

2021年3月15日

プレスリリース

デベロップは、災害などの有事に被災地に駆けつける「レスキューホテル」の出動に係る東北地方初の災害協定を2021年3月23日(火)に山形県酒田市と締結します。

レスキューホテル 出動の様子

レスキューホテル 出動の様子

【レスキューホテルとは】

レスキューホテルとは、デベロップが開発・運営するコンテナホテルの移動性やフレキシビリティを活かし、平時にはホテルとして運営される客室を、災害など有事の際に被災地などにすみやかに移設し、地域の皆さまにご利用いただくソリューションの名称です。
レスキューホテルは、宿泊施設として初めてフェーズフリー認証を取得しています。
フェーズフリーとは、「日常時」と「非常時」のどちらにおいても役に立つこと、またそのような商品やサービスのことを言い、災害に強い社会をつくり、未来の命や暮らしを守ることを目指しています。

※レスキューホテル ウェブサイト → https://www.dvlp.jp/lp/rescue_hotel

【レスキューホテル誕生の経緯】

2011年の東日本大震災では、コンテナ型備蓄倉庫や復興従事者用宿泊施設の建設などで震災後間もない時期から現地に入りました。その際目にした避難所での生活、特に仮設住居建設までの暮らしに大きな課題を感じたことが「レスキューホテル」構想の原点です。

宮城県石巻市で復興従事者用宿泊施設として利用されたコンテナを栃木県佐野市に移設して2017年10月にオープンした「HOTEL R9 SANOFUJIOKA」の開発・運営経験を活かし、究極の移設性を持つコンテナホテル「ザ・ヤード」シリーズ1号店を2018年12月に栃木県真岡市にオープン。多くの連携の輪を広げて現在に至ります。

【山形県酒田市との災害協定締結の経緯】

有事にレスキューホテルのすみやかな出動が行えるよう、平時の備えとして地方自治体との災害協定の締結を進めています。現在までに43の自治体との協定締結を完了しているほか、多くの自治体と締結協議を行っています。

今回の酒田市との協定締結においては、日本海地震を始めとする自然災害の備えとしてだけでなく、医療従事者休憩所の迅速な設置といったコロナ禍対策での実績にも大きな期待を寄せていただきました。
「東日本大震災から10年」の区切りを迎えた日本において、コンテナホテルの機動力を「もしもの備え」に活かす取り組みが全国に広がることが期待されます。

レスキューホテル 設置の様子

レスキューホテル 設置の様子

【コンテナホテル「ザ・ヤード」シリーズ】

レスキューホテルの平時の姿、コンテナホテル「ザ・ヤード」シリーズは、建築用コンテナモジュールを利用した1棟1客室型の宿泊施設です。1室13m²というコンパクトさながら隣室と壁を接しないため静粛性とプライバシーに優れるほか、上質なベッド、ゆったり使用できるユニットバス、冷凍庫付冷蔵庫、電子レンジ、空気清浄機を全室装備するなど長期の連泊でも快適に過ごせる上質な宿泊空間がお客様の好評を得て、栃木・群馬・千葉・茨城・愛知・岡山・沖縄で28店932室が稼働しています(開業準備中の店舗を含みます)。

今後もホテルとしての高いクオリティを目指し、お客様の支持を得て各地に展開し、全国どこでもすみやかにレスキューホテルが駆けつける体制づくりを目指します。

※コンテナホテル「ザ・ヤード」シリーズ ウェブサイト → https://hotel-theyard.jp/

【災害協定締結式について】

  • 日時:2021年3月23日(火) 14時30分~15時00分
  • 場所:酒田市役所 第三委員会室
  • 出席者:丸山 至 酒田市長、 岡村 健史 デベロップ代表取締役、他