「7.16中越沖地震から14年」の新たな備え
新潟県村上市と北陸地方初の「レスキューホテル」災害協定を締結

2021年7月12日

プレスリリース

デベロップは、中越沖地震を始めとする自然災害の備えとして災害などの有事に被災地に駆けつける「レスキューホテル」の出動に係る災害協定を2021年7月15日(木)に新潟県村上市と締結します。

レスキューホテル 出動の様子

レスキューホテル 出動の様子


【新潟県村上市との災害協定締結の経緯】

今回の村上市との協定締結においては、レスキューホテルが中越沖地震を始めとする自然災害の備えとして被災地の仮設住宅設置までの橋渡しとなる他、依然として猛威を振るう感染症の拡大防止策の一翼を担う等、多岐にわたり活躍することに大きな期待を寄せていただきました。
ここ数年多発化する大雨、台風による風水害や地震、ウイルスパンデミック等において防災意識が高まるなか、コンテナホテルの機動力を「もしもの備え」に活かすことで相互扶助の輪が全国に広がることを期待します。
デベロップは有事にレスキューホテルのすみやかな出動が行えるよう、平時の備えとして地方自治体との災害協定の締結を進めています。現在までに57の自治体等との協定締結を完了しているほか、多くの自治体等と締結協議を行っています。


【災害協定締結式について】

  • 日時:2021年7月15日(木) 14時00分~14時30分
  • 場所:村上市役所 第二応接室
  • 出席者:高橋 邦芳 村上市長、岡村 健史 デベロップ代表取締役、他

【備えない防災。災害時の拠点となる「ホテル アールナイン ザ ヤード シリーズ」】

デベロップが運営する「ホテル アールナイン ザ ヤード シリーズ」は、建築用コンテナモジュールを利用した1棟1客室の“動くホテル”です。1室13m²というコンパクトさながら隣室と壁を接しないため静粛性とプライバシーに優れるほか、上質なベッド、ゆったり使用できるユニットバス、冷凍庫付冷蔵庫、電子レンジ、空気清浄機を全室装備するなど長期の連泊でも快適に過ごせる上質な宿泊空間がお客様の好評を得て、全国に35店1,170室を展開しています(開業準備中の店舗を含みます)。
昨今のコロナ禍においても、1棟1室の独立構造が密を回避し、安心な滞在という更なる需要を喚起し、稼働率約7割を維持しております。 また、有事の際には客室をすみやかに被災地へ移設し避難施設等にご利用いただく「レスキューホテル」としての役割を担うことで、災害に強い社会をつくり、未来の命や暮らしを守ることを目指します。

ホテル アールナイン ザ ヤード シリーズ ウェブサイト → https://hotel-theyard.jp/

レスキューホテル ウェブサイト → https://www.dvlp.jp/lp/rescue_hotel


【東日本大震災の経験をもとに実現。レスキューホテル誕生の経緯】

2011年の東日本大震災では、コンテナ型備蓄倉庫や復興従事者用宿泊施設の建設などで震災後間もなく現地に入りました。被災地の方が生活に大きな負担を強いられている状況を多くの避難所で目の当たりにし、発災後に安心安全なプライベート空間を迅速かつ簡便に提供したいと思い誕生したものがレスキューホテルです。
動くホテルの1例目として、宮城県石巻市で復興従事者用宿泊施設として利用されたコンテナを栃木県佐野市に移設し2017年10月「HOTEL R9 SANOFUJIOKA」としてリニューアルオープン。その後、更なる移設性を高めるべく1棟1客室型に改良、2018年12月「ホテル アールナイン ザ ヤード シリーズ」1号店が栃木県真岡市にオープンしたことを皮切りに本シリーズを全国各地へ展開。全国どこでもすみやかにレスキューホテルが駆けつける体制づくりを目指します。


【レスキューホテル出動実績】

2020年4月に長崎クルーズ船内における新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてレスキューホテル初の有事出動を行い、その迅速な配備や快適性などが政府・自治体関係者等に高く評価されました。
2020年6月には東京都三鷹市および東京都千代田区へPCR検査体制強化のために出動、夏季や冬季を通じて問題なく診療活動が行えるなど、医療従事者の負担軽減のために現在も利用されています2021年2月には都内民間病院から出動要請を受け、PCR検査施設としての稼働を開始するなど有事インフラとしてのコンテナ活用が官民ともに活発化しています。

レスキューホテル 設置の様子


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